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本日、横須賀市某所にある土地の売買契約をおこなってきました。

８０坪で平坦！

横浜に近い京急本線から平坦で徒歩５分。

アパートにはもってこいの場所・・・・しかし。

土地上の建物は、ゆうに築４０年を超えており、しかも、既存の共同住宅は今後修繕がかかるので、募集をかけていない状態です。

その脇に、土地を借りている（借地権付建物所有者）の居宅があり、借地権者A様がおすまいになっております。

昔は、そのアパート収入もあったようですが、修繕もかかるし、あとは年金暮らしで暮らすための家もありますので老後は安心。

今回、地主S様の相続対策一環のコンサルタントで、所有の土地を換価し、相続対策に充てる計画。

相続人の息子さんもお嬢さんも本日、遺産分割協議書を作成してくれました。

S様の土地の売却先は、当然のごとく、その土地を借りている借地権者A様となります。

借りている底地をA様が取得すれば、完全な所有権となります。

そして、地主S様も、いままでのお付き合いもあり、当然に買ってくれることを望んでましたが・・・。

そこは、今の時代の流れ・・・物価高・・・。

地主さんも借地権付建物所有者も、お互いに高齢となっております。

一般的に、現金が大切である、そして、現金が生きていくうえで便利であると感じる年齢でもあります。

そこでコンサルと交渉の開始がはじまり・・・。

底地所有者で売主となるS様は、底地を現金に換価したい・・・、借地権者Ａ様は、今後も何かあったらこまるので現金が必要、そのため、せっかくの機会ですが底地の取得はあまり望まないとのこと。

しかし、引っ越しもできる年齢ではないので、このまま居続けたいと・・・。

円滑な関係が長年続いている両者。

その願いと希望を叶えるためには・・・・。

救世主があらわれ、東京にお住まいのE様に、今回の底地を購入いただきました。

E様の父母様と私は長いお付き合いですが、お父様も年齢的に実子であるE様に託していることで、今回、お父様の紹介でE様とご縁ができました。

底地を取得するE様とは、来月、決済を行ない新たな「地主」として誕生します。

借地権者A様は、当初の希望どおり、現在の土地賃貸借契約を継続できます。

もちろん、同条件で承継してくれるE様の納得済みの土地売買契約です。

これで、地主のS様は、換価する目的達成のスタートがきれました。

借地権者A様は、変わりなく住み続けられるようになりました。

E様の目的は、底地を所有し、地代収入および将来の投資目的ができました。

底地価格は収益還元方式、周辺の法令基準、契約不適合責任免責などの条件を加味して価額を決定しました。

新たな地主となるE様は、不動産業に関係のない、活力のある若き社長の方です。将来すごく有望です。

このように、今の時代の背景で、高齢化が進んでいます。しかし、一番必要になってくるのは「現金」といっても過言ではありません。

土地売買代金や換価する額について、「多い」「少ない」、「高い」「安い」などの協議事項はあるにせよ、まとまらないことには皆様の目的達成にはなりません。

２時間程度手で、重要事項説明と売買契約書の読み合わせがおわり、手付金の授受を行なったのち、地主S様とご子息、底地の買主E様とお父様と私で、一緒に、借地権者A様のところへご挨拶にいきました。

借地権者は土地を借りている側なので、底地の売買について、借地権者の許可は不要なのですが、お互いに人間通し、ご挨拶が一番、そして今後の安心につながります。

借地権者A様は、全員で玄関に立っていたので戸惑っていた様子（前もって地主S様が挨拶に行く一方は入れてくれていました）でしたが、今まで通り、借地権のまま土地を使用できるときいたA様は、安心された表情でした。そして、買主E様のお人柄に対してもすごく安心されていた様子でした。

今回。この取引に関係してくださった地主のS様とご子息そしてお嬢様、買主E様と親御さんに、心から感謝いたします。

このような素晴らしい仲介取引ができて、私もまた一歩、経験を積み増やすことができました。

まずは、皆様、おめでとうございました。